用語集② は~わ行

更新日:2020年7月29日

●ハザードマップ

被害予測地図。自然被害による被害を予測して被害範囲を地図化したもので、災害の発生地点や被害の範囲や程度、避難経路や避難場所などの情報が書かれている。

●パスポイント

空中三角測量において、撮影コース上の隣接する写真の接合のため、重複する部分に両方から明瞭に把握できるところを示した点のこと。

●BIM

Building Information Modelingの略称で、コンピュータ上で現実同じような建物の立体モデルを再現することで、建物設計や建設の生産性を向上させること。BIMによって、建築・土木・建設などの分野で建物やインフラをより効率的に計画・設計・施工・管理が可能になる。

●BM

ベンチマーク、水準点のこと。水準測量で標高を求めた点で、高さを測量するときの基準点。

●標定点

空中写真測量(UAV測量)において、写真上の点と地上にある既知点との関係をつけ測量精度を向上させるために地上に設置する点。

●VRS

仮想基準点方式(Virtual Reference Station)の略称で、複数の電子基準点の観測データから、測量現場に基準点を作り出し測量を行う方法。

●フィルタリング

点群データの処理などで、データを選別し不要なものを取り除くこと。

●プリズム

トータルステーションや光波などで距離を測る際に使用するもの。機器から発した光波をプリズムで反射することで距離を測る。

●平板測量

地図の原図を作る測量で、平板測器を使用して地形・建物などを測量。直接現地で測量した地形図を作成する。トータルステーションの普及により最近はあまり使われていない。

●平面直角座標系

XY座標系(数学座標系)の一つで、地球を平面に投影した面上における原点からの距離で位置を示すもの。比較的狭い範囲を扱う場合に適していて、平面として計算を行えるように定められた座標系。

●ヘルマート変換

座標変換の1つで、「2点間座標変換」「相似変換(返還前後で図形の形が変わらないこと)」とも呼ばれる。変更前の座標点と変更後の座標点を指示することによって変換定数が計算され、「倍率・回転・移動」といった補正を行う。※伸縮や変形などはない。

●ベンチマーク

水準点。水準測量で標高を求めた点で、高さを測量するときの基準点。

●方向角

X軸の正の方向からY軸の正の方向に測った角のこと。測量の座標は、北の方向を基準に角度を測るため縦がX軸、横がY軸になっている。※数学座標は縦がY軸、横がX軸。

●北斗衛星測位システム

中国が展開している衛星測位システム(GNSS)の一つ。BeiDou navigation System(BDS)、北斗衛星導航系統ともいう。

●補助曲線

緩やかな傾斜や複雑な地形などで、主曲線だけでは特徴を表すのに不十分な部分に、わかりやすくするために表示する等高線・等深線のことで、主曲線と主曲線の間を5mまたは2.5mごとに表示する。

●マシンコントロール(MC)

マシンコントロールの技術に加え、設計値(3次元設計データ)に従って機械を自動制御し施工を行う技術。

●マシンガイダンス(MG)

TS、GNSSの計測技術を用いて、施工機械の操作をサポートする技術。TSやGNSSで得た施工機械の位置や施工情報から設計値(3次元設計データ)との差分を算出してオペレータに提供する。

●メタデータ

データそのものではなく、データに関する情報を記したデータのことで、測量では「測量成果の概要データ」のことを言う。

●網平均

観測できる角や距離を数多く観測して求めたい地表の点の位置(標高やXY座標)を求める方法。

●UAV測量

無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle 通称ドローン)を使用した測量。

●UTM座標系

全世界を経度 6 度ごとのゾーンに分けて東回りに番号を付けて規格化したもので、日本では国土地理院の地形図や地勢図で採用されている。UTMはUniversal Transverse Mercatorの略で、球形である地球を平面(図)に表す投影法の一つ。

●与点

既知点とも言い、座標値や標高が与えられている点のこと。

●リアルタイムキネマティック

RTK(Real Time Kinematic(GPS))のことで、地上に設置した固定局(基地局)と移動局という二つの受信機を使用し、リアルタイムに情報をやり取りすることで精度を高める方法。
※参考ページ「RTKとは?」

●レーザー墨出し器

数本のレーザーを、壁や天井・床などに照射することで、水平・直角などの基準となる線を出すための精密測定工具。

●レベル

水準器の総称。レンズを覗くと視準線が見え、それを常に水平に保つような構造になっており、水平出しや高低差の測定など幅広く水準測量に用いられる。

●路線測量

道路などの新築・改築などで、その位置(法線)を決定するために必要な調査を実施、調査資料に基づいて計画された位置を地上に測設して、道路建設等の協議に必要な資料図などを作成するまでの測量のこと。

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