更新日:2020年5月21日
目次
【商品概要】
●点群データを素早く簡単に三次元成果物に変換
3Dスキャナからインポートした高密度のデータを素早く処理・解析、説得力のある3D成果物に変換するパワフルなオフィスソフトウェアです。
総合的かつ直感的に管理、処理、分析することができ、様々なレポートや計算結果を素早く提供、クライアントが満足する高品質の成果物を作成することができます。
●大容量な点群データもスムーズに処理
3次元データの処理と解析に特化し、数億点レベルの点群と、設計データなどの様々な入出力ファイルに対応し、成果物作成に必要なデータ作りを力強くサポート!
●自在性に優れたデータマネジメント
点群データから最終的な成果を作成する過程では、様々な処理が必要となります。
Trimble RealWorksでは、インポートしたデータや処理を行ったデータは一つのウインドウで管理され、データのコピーやペースト・合成や名前の変更・オブジェクトの並び替え/ソート・全データの復旧なども簡単に行えます。フォルダによる管理も可能です!
様々なデータ管理機能がより良い作業環境を提供してくれます。
●Trimble RealWorksでできること
- 膨大なデータセットを管理・処理・分析
- 分割読み込み技術を使用して大容量データを効率的に管理
- 多機能な測定機能 - セミオートクリアランス、垂直と水平方向の計測
- スキャンしたデータからターゲットを簡単に抽出
- 任意のCAD設計パッケージへ簡単にエクスポート
- 点群/ターゲット/地理参照ベースで、容易に複数のスキャニングデータを統合・合成
【主な4つの機能】
点群処理をするうえで必要なすべての機能を搭載しております!
※「BASE」「Advanced」「Advanced – Modeler」3つのバージョンによってできることは異なります。
1.合成 – 柔軟性の高い合成機能 –
点群の合成(レジストレーション)
~3種類の合成機能が多種多様な複合データの作成に対応~
色々な計測手段で取得した点群データを、1つの三次元空間にまとめる作業を「合成(レジストレーション)」と言います。特に地上レーザースキャナで取得してきた、各ステーションデータをまとめる作業は、点群処理をする上で必須となっております。
Trimble RealWorksでは豊富な合成機能で高精度かつスピーディーに合成処理を行うことができるので、複合的な現場の作成にも適しています!
①共通平面を利用した自動合成
ターゲットを一切設置しない合成(レジストレーション)が可能です。スキャンされた各データから共通の平面を自動で算出、それらを「基準に各ステーションの合成を行う方法です。
②ステーション・セットアップ
取得した点群データを正しい座標系に変換する機能で、既知点上に設置したスフィアボールなどのターゲットをスキャンし、Trimble RealWorksの中でターゲット抽出、適合する座標情報を与えてあげます。
※ターゲット設置方法は、器械点後視点法、後方交会法に対応!
③ターゲットを使用した合成
スフィアボールと呼ばれる球型のターゲットを認識し、予め直径を登録しておくだけで自動抽出が可能です。スキャンデータに共有するターゲットがあれば、それらを基準に合成します。
④点群ベースの合成
各点群データの共通部分を利用して合成を行います。合成したい点群データから、共通のポイントを手動で選択して行いますが、共通のポイントが少々ずれていても付近の点群形状を解析して自動合成してくれます!
2.ノイズ処理 – 豊富なサンプリングツール –
サンプリングツール
~3次元の業務には必須のノイズ処理機能~
点群データは沢山の点群を取得できますが、デメリットとして、細かすぎるが故に通行車両や人物、樹木や草などの計測対象外のものまで取得してしまいます。
それらは「ノイズ」ですので、本来欲しいデータには不要な点群のため削除したり必要な場合は間引きをしてデータを軽くしたりします。
その機能がサンプリングツールです。
- 分解ツール
- 点群から必要な部分だけを選択し抽出(分解)。
- 土地抽出サンプリング
- 地盤以外のデータを自動で除去、地表面のみを抽出。
- 空間サンプリング
- 指定した間隔で点群を間引く。
- ランダムサンプリング
- 点群に対して任意の割合で全体的に自動間引き。
- ステーションベース
- スキャンステーションごとに間引き指定して間引き。
- 照度ベースのサンプリング
- レーザー照度の情報から照度ベースで間引き。
- 自動分類サンプリング
- 地形、建物、電線、ポール、植物などの点群を自動分類
様々なサンプリングツールがありますので、用途に合わせたノイズ処理が可能です!
3.解析・分析 – 自由自在の3次元分析 –
豊富なサーベイツール
~自由自在の3次元データ分析と成果作成~
サーベイツールも豊富に持っており、点群のベクトル化(TIN メッシュ)やコンタ(等高線)作成、点群同士もしくは点群と面のデータ比較などの機能もあります。
- 縦横断作成ツール
- 任意の縦断・横断を点群から生成可能。
- メッシュ作成ツール
- 点群同士をベクトルデータで結び、TINメッシュを自動生成。
- 自動コンタ(等高線)作成
- 点群やTINメッシュから、コンタ(等高線)を作成。
- ポリライン作成ツール(道路エッジ抽出)
- 点群をもとにポリラインを作成可能。
※「BASE」にはこの機能はありません。
4.モデリング – モデル化によるシミュレーション –
3Dモデリング
~モデル作成・取り込みによる3Dシミュレーションに最適~
点群データをモデル化し、他の3次元CADソフトへ受け渡すデータを作成できます。また、別ソフトで作成したモデルデータを読み込むことも可能なので、現況点群とモデルデータとの比較や、シミュレーションができます!
- シリンダー抽出ツール
- 点群から配管などのシリンダーを自動抽出。
- 3Dモデルと現況点群によるシミュレーション
- 作成したモデルと点群を使用したシミュレーションが可能。
- Scan Explorerから3Dモデル抽出
- 搭載されてるScan Explorerから素早く3Dモデル化。
※「BASE」「Advanced」にはこの機能はありません。
5.その他
●ボリューム(体積)計算ツール
任意の基準面からの体積計算、点群と点群、点群と面、面と面での体積計算が可能です。
体積の差分をメッシュ法で算出できるので、災害や土木工事など様々な現場で使うことができ、また、計算結果はWord形式で出力できるので、情報共有するのにも便利です。
●パブリッシャー機能
作成したプロジェクトをHtmlファイルで保存し、閲覧希望者と共有することでTrimble RealWorksを持っていない人ともインターネットを経由してプロジェクト共有ができるシステム。現場説明や情報共有に大変便利です!
※「BASE」「Advanced」にはこの機能はありません。
【動作環境 推奨スペック】
推奨スペックはあくまで目安です!
データサイズや点数によっては処理のスピードなど大きく変わります。
※上記はTrimble RealWorks Version 11.2に基づく表記です。